人生もリンゴ飴もやり直せる 「失敗しても大丈夫」唱えるその理由は

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宮田富士男
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 「私、失敗しないので」が決めぜりふのドラマがあったが、現実には誰もが失敗する。そうはいっても、できることなら、傷つきたくないし、怒られたくない。他人に迷惑もかけたくない。

 そんな心情を受け入れた上で「失敗しても大丈夫」が合言葉の職場が福岡市早良区にある。

 住宅街の一角にある雑居ビル。その1階に今年4月、リンゴ飴(あめ)専門店「あっぷりてぃ」がオープンした。

 白を基調にした外観と内装の店内。厨房(ちゅうぼう)をのぞくと、3人のスタッフがせわしなく働いていた。

記事の後半では、リンゴ飴のある“工程”に込められたオーナーの思いが明かされます。失敗することの大切さやその効能について、考えます。

 棒を刺したリンゴを電磁調理器にかけた鍋の中に入れ、たぎった液状の飴をまとわせる。そのリンゴにカカオ味やバターミルク味のパウダーを振りかけていく。

 リンゴのさわやかな香りと砂糖を煮詰めた甘いにおいが周囲を漂う。

 店頭に並んだ、チョコやミルクのトッピングをまとった色とりどりのリンゴ飴を前にすると、甘さと酸味が絶妙に混ざり合うイメージが口の中いっぱいに広がる。

 お客が現れると、厨房にいた…

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