サハリン南部で新たに遺体発見、カズワン乗船者か ロシア側から連絡

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 北海道・知床半島沖で乗客・乗員計26人が乗った観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故をめぐり、ロシア・サハリン南部の沿岸部で新たに男性1人の遺体が見つかったと28日、ロシア側から連絡があった。海上保安庁などへの取材でわかった。カズワンの乗船者の可能性があり、海保は外交ルートを通じて身元の確認を進めていく。

 関係者によると、ロシアから日本政府側に届いた連絡では、サハリンのオジョルスコエ地区で日本人とみられる遺体が見つかった。年齢は不明だが、「KAZU」と書かれた救命胴衣を着用しており、黒色の携帯電話や車の鍵、腕時計といった所持品もあったという。

 今回の事故では、乗船者14人が亡くなり、12人の行方が確認できていない。これまで知床半島の周辺や、半島東側にある北方領土国後島で遺体が見つかっているが、今回の発見場所はカズワンの沈没地点から北西に300キロほど離れていることになる。

 国後島で見つかった男女2人の遺体については、ロシア側がDNA型鑑定したところ、行方不明になっている乗船者2人のデータと一致。外交ルートを通じて、遺体の引き渡し方法について調整が進められている。海保は日本でもDNA型鑑定をしたうえで身元を特定する方針。