国籍日本、英国所属のプロテニス選手 体現する多様な生き方
ロンドン=遠田寛生
雨がやみ、太陽が雲の間から顔をだすと、次々と観客が、17番コートにやってきた。女子シングルス1回戦が控えていた。
テニスの4大大会第3戦、ウィンブルドン選手権が開幕した27日の光景だ。
多くの人のお目当ては、この日が4大大会デビュー戦となった英国の「ユリコ・ミヤザキ」。
女子世界ランキング204位の26歳だ。
実は国籍は日本で、漢字名は「宮崎百合子」だ。今大会には主催者推薦で出場した。
もともと所属は日本だったが、英国への変更を国際テニス連盟(ITF)に申請し、今年3月に認められた。
「人生の大半をここ(英国)で過ごしてきたし、ここが私のホームだって、いつも頭の片隅にはあった」
日本人の両親のもと、199…
【無料会員限定】スタンダードコース(月額1,980円)が3カ月間月額100円!詳しくはこちら