第6回参議院が科学者議会だったら…片山杜秀さんと探る、専門知の生かし方

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オピニオン編集長・各務滋
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 近年、政治による専門知の軽視が目立ちます。コロナ禍では突然の一斉休校に布マスク配布、感染拡大中のGoToキャンペーン日本学術会議の会員候補者6人の任命拒否。広い意味では官庁による統計不正問題も当てはまるでしょうか。しかし選挙戦の争点としては率直に言ってあまり注目度は高いとは言えません。どうしてなのでしょう。もっと専門知を生かせる政治のかたちはありえないのでしょうか。考えているうち、あるコラムに行き当たりました。その一節にこうあります。「たとえば参議院を科学者議会にする」。できるできないは別として、思考実験として刺激的です。筆者である政治思想史研究者の片山杜秀さんに聞きました。その心は何ですか?

難しくなった世の中 判断も難しい

 《各務》 一昨年秋に週刊新潮のコラムで「参議院を科学者議会に」と書かれていましたね。新鮮な着想で驚きました。現状では学者は国会で参考人として聞かれたことに答えるだけですが、逆に政治家に政策の疑問を問いただせるようになったらいいなと思ったんです。どんな問題意識からの発想だったんですか。

 《片山杜秀さん》 今は国家や社会が科学に関わる課題に左右されることが増えている時代です。気候変動を含む地球環境問題、ウイルス。地震や津波、火山の大災害もそうです。けれども、科学者には審議会などで参考的に発言する機会はあっても、行政府や立法府で責任をもって発言する仕組みがあるかといえば、ないわけです。

 一方、大半の政治家は科学的…

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