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暑さ「危機的な状況」 換気してエアコン利用を 救急医学会が提言

畑山敦子
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 関東甲信で27日に観測史上最も早く梅雨が明けたことを受け、日本救急医学会は28日会見し、熱中症へ注意を呼びかけた。同学会は「暑さに体が慣れる前に本格的な夏が来る危機的な状況だ」とし、節電が呼びかけられる中でもエアコンを適切に使うよう訴えた。

 総務省消防庁によると、今年の6月20~26日に熱中症で救急搬送された人は4551人(速報値)で、すでに前年同時期の4倍に上っている。

換気しつつ、エアコンで温度調整を

 会見で、同学会の救命救急医、横堀将司さんは「環境省が公表している『暑さ指数』などを参考に不要不急の外出は控えてほしい」としたうえで、新型コロナ対策のための室内換気と温度調整の重要性を訴えた。窓を開けて外気を取り込むことで室温が上昇しすぎないよう、こまめにエアコンで温度を調節してほしいとしている。

 外出時は、人が密集していない場所ではマスクをとることも有効だとした。

高齢の人たちに「声をかけて」

 さらに、持病や認知症のある高齢者、障害がある人、経済的な理由でエアコンを設置していない人などは「熱中症弱者」だと指摘。「周りが積極的に声をかけて見守ってほしい」と述べた。

 関東甲信の6月の梅雨明けは2018年以来で、厚生労働省によると、この年は65歳以上の熱中症の死者は全国で1288人に上り、それ以前の過去5年の400~800人台より大幅に増えた。高齢者の熱中症による死者数は高止まりが続いていて、19、20年とも1千人以上となっている。畑山敦子