シン・ウルトラマン、透明怪獣ネロンガが群馬県に出現したわけ

有料会員記事

編集委員・小泉信一
[PR]

 全国で公開中の映画「シン・ウルトラマン」に群馬県中之条町が登場した。透明怪獣(映画では禍威獣(かいじゅう))ネロンガが現れ、町民らが避難するシーンだ。山を背景としたロケーションは視覚的にも効果があり、地元の人たちも撮影には協力的だったという。

 町観光協会によると、撮影スタッフは鉄塔や電線がある山間部をロケ地として探していた。上越新幹線や関越自動車道などが通り、東京からのアクセスがいいことも群馬がロケ地となった理由だという。

 選ばれたのは、沢渡温泉に抜ける途中にある「寺社原(じしゃばら)地区」と、四万温泉の途中にある「駒岩地区」の2カ所。ともに公民館があり、そこでエキストラは待機したり、休憩したりしていたそうだ。食事の提供など撮影をバックアップしてくれる体制が地元に整っていることも大きかった。

 撮影は2019年秋。「シン・ウルトラマン」に登場するウルトラマンのデザインやロゴが東京で発表されるより少し前だ。

 「眠る男」(1995年)や「月とキャベツ」(96年)などの撮影拠点でもあり、ボランティアや町などが運営する「伊参(いさま)スタジオ映画祭」で知られる中之条。観光協会が地元住民のメーリングリストを通じて「シン・ウルトラマン」撮影参加の可否を問いかけたところ、「避難する場面」のエキストラとして参加することになったという。

 「どんな場面かは明らかにされなかった。映画のタイトルも内容もオフレコだったようだ」と協会職員。

 「でも、もしかしたら怪獣が出てくるのかなと思っていた」と住民の一人。実際に上映された時間は短いが、「とてもいい思い出」とエキストラ出演者の多くが満足している。

 「シン・ウルトラマン」に出てくるネロンガは、1966年に放送が始まった特撮テレビドラマ「ウルトラマン」では第3話「科特隊出撃せよ」に登場した。普段は透明で人間の目には見えない。発電所や変電所を襲い、電気を吸収すると姿を現す。

 今回の映画でも頭の角から光線を出すが、最後はウルトラマンの必殺技スペシウム光線により、敗れる。(編集委員・小泉信一

 怪獣映画や特撮映画の舞台として何度も登場し、「聖地」といわれるのが静岡県熱海市だ。

 熱海城がこなごなに破壊され…

この記事は有料会員記事です。残り368文字有料会員になると続きをお読みいただけます。