物価高騰と闘うスパイスカレー店 50円値上げも新店舗、その理由は

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田添聖史
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 参院選が公示されました。コロナ禍、ウクライナ危機、価格高騰など、誰もが予想しなかった時代を生きる私たち。生きる源となる「食」を通じて、人々の思いを聞きました。

#食べる・生きる・考える

 真っ白な丸皿に盛られた、キーマとスープの2種類のカレー。出し汁の豊かな香りが鼻をくすぐる。淡い黄色のターメリックライスに色鮮やかなキャベツやトマトのアチャールがのせられ、見た目にも楽しい。一口食べると、スパイスの豊かな風味にパクチーの奥行きある香り。羊のひき肉とほろほろのチキンをほおばれば、もう手は止まらない。

 大阪市の梅田・心斎橋に2店舗を構える「渡邊咖喱(カリー)」。チキンカレーと羊のキーマカレーをあいがけした「元祖渡邊カリー」(税込み1300円)は、2016年の開店時から作り続ける大定番メニューだ。

 店を経営する「クミンスタイル」の渡邊理(おさむ)さん(51)が掲げるのは「毎日食べられるカレー」。重厚な「プレミアムとんかつカリー」や、イカスミを使いレモンを搾って食べるさわやかな「黒咖喱」など、提供するカレーは7種類。煮卵やピクルスなどのトッピングも多く、飽きが来ない。

 だが、毎日食べてもらいたいからこそ、物価の高騰が続く現状は悩ましい。

 キーマは1キロ1300円の羊のもも肉だったが、今年に入って仕入れが止まり、2千円ほどの腰肉に変えた。主にブラジル産だった鶏肉は国産に。外国産食材が軒並み高騰し、国産との差がなくなったからだ。

 4月1日、苦渋の決断を下す。カレーメニューを一律50円、値上げした。

苦渋の値上げの影響は

 値上げは19年の消費増税の…

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