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「知る機会になる」医師資格のない技士が手術で縫合 執刀医ら処分

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編集委員・沢伸也
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 千葉市立海浜病院(千葉市美浜区)で昨年7月、全身麻酔で行われた手術中に、医師ではなく、医療機器を操作する臨床工学技士が皮膚の縫合を行っていたことがわかった。医師法は医師資格のない者による医療行為を禁じており、同法違反に当たる可能性がある。病院は今年3月に患者に謝罪し、執刀医と技士を訓告の処分にした。

 病院や関係者によると、問題の行為は、患者の体内に埋め込まれた心臓ペースメーカーの部品などを交換する手術で起きた。臨床工学技士は医療機器の操作を専門とする職種で、ペースメーカーが正常に作動するかなどを確認するために参加した。手術の終盤、皮膚を縫合する際に、執刀医が技士と立ち位置を交代。医師のみが行うことができる皮膚の縫合を、技士が行った。麻酔医や看護師など複数人が立ち会っていた。

 この問題は今年1月、市の情報提供制度である「市長への手紙」を通じて情報が市に寄せられて発覚。病院は2月、外部の有識者を入れた医療事故検討委員会を設置して調査し、事実を確認した。その後、病院は3月に患者に謝罪し、4月に執刀医や技士を訓告の処分にした。病院によると、患者に実害はないという。

 病院は朝日新聞の取材に対し、「執刀医が、体内への埋め込み機器の深さなどを知る機会となるだろうと考え、助手を務めていた医療従事者(臨床工学技士)に行わせてしまった」と回答。違法性については、弁護士など複数の有識者に相談し、「患者に実害がないことや、事案の内容をみるに刑事罰の対象にはならず、立件の対象にはならないという見解をいただいた」と釈明した。この技士は聞き取りに対し、こうした行為を行ったのは「今回が初めて」と説明しているという。

 発覚経緯については、「手術…

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