JA高知県、38億円の赤字計上 「とさのさと」がコロナで営業不振

羽賀和紀
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 JA高知県の総代会が28日、高知市内で開かれ、2021年度決算など5議案を承認した。生産者の減少が著しい地域にある集出荷場の土地や建物などの減損処理を進めたため、当期剰余金は38億4千万円の赤字となった。

 コロナ禍で業務用の需要が回復せず、販売品の販売・取扱高は638億8千万円と、前年度比1・9%減と伸び悩んだ。事業損失は16億1千万円で、県内12のJAによる合併統合で誕生した18年度以降で初めての赤字となった。

 また、19年4月にオープンした「とさのさと」は、新型コロナによる観光客の減少で物販やレストラン部門の来店数が伸びず、約4千万円の赤字となった。

 JA高知県では、昨年度3件の不祥事が相次いで発覚し、JAバンク中央本部が改善を求めている。JA高知県では不祥事の背景に人事の硬直化があるとして、今年4月、過去最大となる700人規模の人事異動を実施した。(羽賀和紀)