ピーク迎えた株主総会、集中率は過去最低 「総会屋」の減少が背景に

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山本恭介 細見るい 村上晃一 高嶋将之 栗林史子 金子智彦
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 企業の株主総会が29日、ピークを迎えた。東京証券取引所によるとこの日に総会を開く企業は、東証に上場する3月期決算企業の26%にあたる約600社だ。集中率は1983年の集計開始以来、最も低くなった。分散化の背景には、不当な要求をする「総会屋」の減少がある。

 株主総会は、株式会社において役員人事などを決める重要な場だ。経営陣は事業の状況などを説明し、株主への理解を求める。事業年度が終われば、一定の期間内に定時総会を開く必要がある。開催日や時間は企業が自主的に決める。

 本来はバラバラに開かれるはずの総会だが、同じ日の同じ時間帯に集中してきた。理由の一つが、総会屋が複数の企業の総会に出席できないようにするためだ。1995年における集中率は96・2%に達した。

 取り締まりの強化で総会屋の…

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