「目線で要求分かる」 習氏側近の上海トップ、コロナ拡大も更迭回避

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 上海市共産党委員会は28日の全体会議で、同市トップの李強・党委書記(62)の再任を決めた。新型コロナウイルスの感染拡大を止められず、2カ月間に及ぶロックダウン都市封鎖)の混乱を招いたことから更迭の観測も出ていたが、踏みとどまった模様だ。だが責任論はくすぶっており、歴代の上海書記が射止めてきた最高指導部のポストは見通せない状況が続く。

 中国共産党は秋の党大会前に各地方で大会を開き、党大会に参加する代表や各地の執行部を選ぶ。

 幹部クラスの人事については実際は党中央が決めるため、手続きは形式的だ。それでも、今年2月以降に60万人以上の市民の感染を許したことで、李氏の去就に注目が集まっていた。上海で抑え込みに失敗した背景にオミクロン株の感染力を見誤ったことや、初期の水際対策の甘さを指摘する声は多い。2020年に最初に感染が広がった湖北省では、同省武漢市の都市封鎖から3週間後にトップの蔣超良・省党委書記が更迭されている。

 習近平(シーチンピン)国家…

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    坂尻信義
    (朝日新聞編集委員=国際政治)
    2022年6月30日10時44分 投稿
    【視点】

    上海市トップの党委員会書記というポジションは、天安門事件後に総書記に抜擢された江沢民氏もつとめた要職です。記事中にもある通り、習近平氏も経験しました。しかし、その要職にある李強氏は、コロナ対策をめぐって市民からののしられ、しかも、その様子が

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