山崎怜奈さん流「鎌倉殿の13人」の楽しみ方 注目は「退場」
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放送もそろそろ折り返し。大河好き、歴史好きとして知られる乃木坂46の山崎怜奈さん(25)は「毎週末の生きがい」というほど、はまっているという。注目しているのは、登場人物の「退場」だ。
やまざき・れな 1997年生まれ。2013年からアイドルグループ・乃木坂46のメンバー(7月17日に卒業予定)。慶応大環境情報学部卒。歴史好きとして知られ、著書に「歴史のじかん」。TOKYO FMの生ラジオ番組「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。」(月~木曜午後1時)のパーソナリティー。
――歴代大河のなかでも「鎌倉殿」の特徴は何でしょうか。
史実と、想像の部分の織り交ぜ方が、すごく丁寧で細かいです。
たとえば八重(新垣結衣さん)は、残っている史料ではかなり不透明な部分が多い人物。亡くなり方にも色々な説があって、北条義時(小栗旬さん)と結婚したという説もある。複数の説を上手につなぎ合わせて、一人の人間として描いています。
主人公レベルでなくても、人物の作り方がすごく細かい。謎の僧・文覚(市川猿之助さん)や、義時の妹・実衣(宮澤エマさん)、架空の人物である善児(梶原善さん)――。
登場人物が物語のなかでどう退場するのかが、私は気になるんです。殺されたり、失踪したり。
疫病神扱いされた頼朝の叔父・源行家(杉本哲太さん)は最後、馬にまで嫌われて、ナレーションで死が伝えられる「ナレ死」でした。あれも、行家という人を表していました。
性格にじむ、小道具たち
――人物描写で、他に見どころは。
美術さんや小道具さんも、すごくこだわっていると感じます。
坂東武者たちが、戦況の報告書を頼朝に提出する場面がありました。読み書きがそれほどできない人が多かったので、雑な書き方だったり、読めなかったり。
義時のように、きちょうめんでしっかりした文面で出してくる人もいた。源義経(菅田将暉さん)は「結果さえ伝わりゃいいだろう」という簡潔なもの。報告書の書き方に、それぞれの個性が表れていましたよね。
さらに驚いたのは、地図です。
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