科学の甲子園、数学分野で1位 酒田東高チームの「ひらめき」に迫る

高橋昌宏
[PR]

 全国47校の高校生らが理数分野の知識や応用力を競う「第11回科学の甲子園全国大会」で、山形県代表として出場した県立酒田東高のチームが数学分野で1位に輝いた。都道府県大会を含め全国666校の頂点に立った。

 「科学の甲子園」は科学技術振興機構(JST)の主催。各地の大会を勝ち抜いた高校などの代表チーム(1、2年生の6~8人で構成)が全国大会に出場。本来は4日間にわたって理科(物理、化学、生物、地学)、数学、情報の6分野の筆記と実技を行うが、今回はコロナ下のためオンラインによる筆記試験(各分野60点)で競った。

 酒田東のチームは、理数探究科と国際探究科3年(出場時は2年)の8人で構成。この大会のために特別に集められた。3月にあった全国大会では分野別で数学が満点で1位となり、総合成績は19位だった。

 8人は5月末、県庁を訪れ、高橋広樹教育長に受賞を報告した。数学を担当したのは中村由治(よしはる)さんと船越健太さんの2人。大会前には過去5、6年分の問題を解いた。高校で習ったり大学受験に出たりする問題とは異なり、「苦労しそうだな」と思ったという。

 高橋教育長から「思考の回路を切り替えないと解けないのでは」と問われると、船越さんは「数学としては通じているので、学校などでやったことを糸口に解いていけると感じた」と答えた。

 全2題のうち、二次関数に関する問題を解いた船越さんは「高校数学でなじみ深い問題だったので糸口は早めにつかめた」。難問は二つ目、図形の証明に関する問題だったという。挑んだ中村さんは「解き進めながら流れにのって解法を見つけることができた」と話す。

 どのように解法がひらめくのだろうか。中村さんは「問題文の条件をもとに色々な組み合わせをする。今回の図形の問題なら描いてみて、よさそうなものに近づけていくというのが自分のやり方」と話した。

 総合優勝は筑波大付属駒場高(東京代表)。県勢としての1位は2016年以来。(高橋昌宏)