サミット会場の一角、4時間の交渉…NATO加盟へ、折れた北欧2国

有料会員記事

マドリード=疋田多揚
[PR]

 北欧のスウェーデンフィンランド北大西洋条約機構(NATO)加盟が確実となった。難色を示していたトルコの要求に両国が応じ、急転直下の合意が実現した。両国が「譲歩」した背景に何があったのか。

 「トルコとの交渉は長くて難しかった。ギブ・アンド・テイクが必要だった」

 スウェーデンのアンデション首相は28日の3カ国首脳会談後、自国メディアにこう語った。

 トルコとの交渉は、マドリードで開催中のNATOサミット会場の一角で行われた。フィンランドメディアによると、当初1時間と見込まれていた会談は4時間近くに及んだ。

 会談後、3カ国が交わした覚書には、「クルディスタン労働者党」(PKK)などをテロ組織とみなすトルコに対し、北欧2国が重ねた妥協と配慮が随所に表れた。

 両国は、トルコを攻撃するあらゆるテロ組織を非難し、犠牲者の家族に深い連帯を示す▽テロ容疑者をめぐるトルコへの引き渡し要請に対し、トルコが提供する情報や証拠を考慮して迅速に対処する▽武器禁輸措置がないことを確認する▽テロ対策に向けた法制度を強化している――。

 合意9項目のうち、トルコの懸念にこたえるものが7項目。最後にようやく、トルコが両国の加盟を支持する文言が盛り込まれた。スペイン国王主催の公式晩餐(ばんさん)会まで1時間を切り、駆け込みでの合意だった。

 人権を重視する両国は、クル…

この記事は有料会員記事です。残り450文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【無料会員限定】スタンダードコース(月額1,980円)が3カ月間月額100円!詳しくはこちら