千葉県船橋市出身の伊藤絵実里さん(23)は今春から、「神戸地域おこし隊」として神戸市北区山田町で活動を始めた。茅葺(かやぶ)きの修繕などをする地元企業「くさかんむり」で働き、茅葺き文化の保存と活用を通じた地域活性化に取り組む。
神戸には縁もゆかりもなかった。大学時代に神戸市内の文化施設でインターンシップをし、阪神・淡路大震災を乗り越えて町づくりに取り組む人たちの思いに触れた。次第に、この街に住んで仕事をしたいと考えるようになったという。
参院選の一票、あなたはどんな思いを込めますか――。商店街で、イベントで、公共施設で。「ひょうごの街」に様々な関心を持って暮らす有権者を訪ね、話を聴きました。
神戸を中心にした就職活動で出会ったのが「くさかんむり」だった。活動する神戸市北区には、古くからの茅葺きの建物が残る。昔ながらの技術を使いつつ、屋根だけでなく壁面を茅で葺(ふ)くなど、新しいことに取り組む姿勢に魅力を感じた。
ただ困ったのは住まいだった…
【無料会員限定】スタンダードコース(月額1,980円)が3カ月間月額100円!詳しくはこちら