マドリードで始まった北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議で29日、ウクライナのゼレンスキー大統領がオンライン演説し、「ロシアが仕掛けた戦争はウクライナだけを狙うものではない。世界の将来のためにも支援が必要だ」と訴えた。NATOはウクライナ支援と同時にロシアに対するNATO各国の備えも強化する。米国は欧州への増派を発表した。
ウクライナへのロシアの攻撃は、ドイツで開かれた主要7カ国(G7)やNATOの首脳会議にあわせるように激しさを増した。1千人以上がいたとされるショッピングモールや幼稚園が攻撃を受け、子どもも含む犠牲者が相次いだ。
ゼレンスキー氏は「これまでに2800発を超えるミサイルが撃ち込まれ、大半は市民を狙ったものだ」と指摘。各国首脳らに高性能ミサイルや防空システムがあれば「街を破壊し、市民にテロ行為を働くロシアの戦略をくじくことができる」と、いっそうの支援を呼びかけた。
29日の会議の冒頭、ストル…
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