高校に参院選期日前の「1日投票所」 北海道内で初の試み
奈良山雅俊
北海道稚内市の私立稚内大谷高校と道立稚内高校の2校でそれぞれ29、30の両日、放課後を利用して参院選の期日前投票を行う「1日投票所」が開設された。市内在住で投票権がある両校の生徒約100人のうち、4人が投票した。
稚内市選管が主権者教育と若年層の投票率アップを目的に開設。稚内大谷高では29日、1階の会議室を投票会場にし、午後3時15分からの1時間半受け付けた。市内在住で今回の参院選で投票権を持つ同校の生徒は10人程度といい、このうち男子生徒1人が会場を訪れ、選挙区と比例区で投票を済ませた。
この生徒は「新聞を読んで投票する人や政党を決めた。投票所には親と行ったことはあるが、緊張しました」と話した。
市選管では「身近に投票所があることで選挙への関心を高め、ほかの生徒も居住地で投票してもらえたら」と話した。(奈良山雅俊)