ロシアのプーチン大統領は29日、北大西洋条約機構(NATO)が北欧のフィンランドとスウェーデンの加盟で合意したことについて、「軍事施設を設けた場合、相応の対抗措置を取る必要がある」と牽制(けんせい)した。訪問中のトルクメニスタンでの記者会見で話した。
プーチン氏は両国との関係を、「ウクライナのような問題はなく、NATO加盟についても心配はない」と述べつつ、「いままで問題はなかったのに、脅威がつくられれば、緊張が生まれるのは明らかだ」と不快感を示した。
NATOについても、「(ウクライナ南部クリミア半島を併合した)2014年以降、我々に対し、何らかの行為をしようとしていた」と指摘。「米国は同盟国の結束のために外敵が必要だった」と話した。
ウクライナ侵攻をめぐっても…
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- 【視点】
北大西洋条約機構(NATO)は、インド太平洋地域の民主主義国(日本、韓国、豪州、ニュージーランド:IP4)との連携強化を確認したほか、北欧のフィンランド、スウェーデンの加盟に合意した。ロシアのウクライナ侵攻は、これまで足並みが揃わなかった