6月の連日の猛暑で、東京電力のエリアでは節電要請が続いた。全国的な料金高騰と合わせ、参院選さなかの日本列島は電力の危機に見舞われている。東電の福島第一原発事故後の計画停電などを経て、安定供給と料金抑制を図る電力システム改革が進められてきたはず。事故から11年余り、供給不安と値上げがなぜ今起きているのだろうか。
大手電力が発表した8月の家庭の電気料金は大きく上がった。東電は月の使用量が260キロワット時の平均的な家庭で9118円。前年同月と比べると31・0%(2158円)高い。
上昇率が最も高いのは中部電力で32・2%。6・9%増の北陸電力以外の9社は、いずれも10%超の大幅アップとなる。
■今年の電気ガス代 3万円増…
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