Jリーグ昇格=幸せ? 淡路島に移住した「元最年少社長」の挑戦

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照屋健
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 専用グラウンド、クラブハウス、スタジアム……。

 何一つそろっていない社会人サッカークラブのために、関東から兵庫・淡路島への移住を決意した。

 「何もないからこそ、一から作れるし、面白い」

 JリーグのFC琉球でかつて社長を務めた三上昴さん(34)は、そう笑う。

 現在の肩書は、関西社会人1部リーグに所属するサッカークラブ「FC.AWJ」のCOO(最高執行責任者)。島にある古民家を借りて住み、スポンサー獲得の営業に奔走している。

 外資系金融マンだった本人の持論は「恥と汗は自分でかかないと始まらない」。

 人口約13万人、たまねぎの産地として知られる島で、ときに4~5キロの道のりを2時間近くかけて歩き、自宅まで帰る。

 理由は「街をよく知り、顔を覚えてもらうため」。道中で見かけた企業には、飛び込み営業をかける。最初は断られても、めげずに続ける。

 「『サラリーマン金太郎』みたいに、店の前で掃除をしていた方が実は社長だったこともあった。いろんな出会いがある。淡路島の人は優しい」

 島にやって来て約4カ月。ようやく、地元のハウスメーカーや淡路島牛乳といった企業が支援をしてくれるようになった。

 米金融大手ゴールドマン・サックス証券を辞め、大学時代まで打ち込んだサッカーの仕事に就いた。2018年にFC琉球に入社し、翌年には31歳でJリーグ最年少社長になった。「スポーツが地域にもたらす影響の大きさを感じた」。20年に琉球を退職すると、沖縄を離れ、神奈川を拠点にJクラブのコンサルタントなどをしてきた。

 なぜ、淡路島へ渡ったのか。

 転機は、AWJの代表を務める片山純平さんのこんな問いかけだった。

 「勝っているはずなのに、何…

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