「ため口」はチームワークの鍵 北海道科学大の正副主将が率先
石垣明真
30日、高校野球南北海道大会札幌地区Dブロック1回戦、石狩南5―4北海道科学大
2人だけの3年生、窪田悠雅主将と佐々木勇輝副主将は、後輩部員と「ため口」で話す。ほぼ毎日、一緒に家路につく。北海道科学大のチームワークの良さの鍵だ。
下の代は約20人も入部してくれた。8人いた上級生が抜け、窪田主将と佐々木副主将が率いる時がやってきた。「自分たちだけじゃ勝てない」。そう気がつき、後輩との壁をなくそうと上下関係を極力廃した。
捕手の窪田主将。エースの竹田一翔選手(2年)は「主将は自分で全責任を負おうとしてくるんです」。安打を許すと「ごめん」のジェスチャー。ピンチにはタイムを取ってマウンドに駆け寄って「俺のリードが悪かった」。戻り際に「この場面、見せ場だぜ」と背中を押してくれた。
中堅からは決まって「俺の所に打たせろ!」と大声が聞こえてきた。佐々木副主将の声だ。
試合後、窪田主将と佐々木副主将は「下級生に申し訳ない」と口をそろえた。大粒の涙を流していた。「感謝してもしきれない」(石垣明真)
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