ラストボールの光景、天と地の差 札幌平岸の水屋翔太投手

石垣明真
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 30日、高校野球南北海道大会札幌地区Eブロック1回戦、札幌西4―2札幌平岸

 ラストボールの光景はあの日とこの日で、天と地の差ほど違った。

 九回裏、札幌平岸のエース水屋翔太選手(3年)は、味方の最後の打者が打ち上げた飛球をベンチから見つめていた。

 札幌西は昨夏、5―1で勝利した相手。その試合でも登板した水屋選手は、相手の最後の打者が打ち上げた飛球が仲間のグラブに収まるのを待ち構えた。そして、グラウンドの一番高い所で、歓喜と安堵(あんど)に包まれた。

 この夏で野球はやめる、と決めていた。小1から始めた野球には思い入れがある。だが投げ方に悪い癖があり、小5から野球ひじの痛みに悩まされた。

 内角を突く直球が武器。だが、この試合ではうまく決まらない。外寄りのコースを中心に組み立てたが、相手にうまく合わされた。「相手が一枚上手だった」とたたえた。

 大学に進み、教師を目指すつもりだ。部員と同じ目線でコミュニケーションを取ってくれた山口和哉監督に感化されたからだ。野球が新たな夢へとつないでくれた。そう思っている。(石垣明真)