「静」の間宮祥太朗を見よ 瞳の中の光で語る差別、破戒、そして再生

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阿久沢悦子
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 ドラマ出演が続く間宮祥太朗が8日公開の「破戒」で被差別部落出身の青年を演じた。沈黙の中、瞳で語った思いとは。

今、丑松を演じてよかった

 静寂と沈黙。

 それを「戒」として臨んだ撮影だった。

 島崎藤村の、部落差別をテーマにした小説「破戒」の3度目の映画化にあたり、主役の瀬川丑松(うしまつ)を演じた。前2作で池部良市川雷蔵が演じた丑松像をどう更新するか。前田和男監督が求めたのは、「苦悩をわかりやすく表情に出さない」「瞳の中の光で語る」ことだった。

 舞台は明治後期の長野。被差別部落出身の丑松は、「何があっても出自を隠し通せ」という父の戒めを守り、小学校の教員として働く。

 冒頭、同じ宿に泊まっていた男性が、部落出身であるとわかり、宿のおかみから塩をまかれ、通行人に石もて追われる。それを見る丑松の表情は押し殺され、ないだ水面のように静かだ。セリフもない。

 主演ドラマ「ナンバMG5」や映画「東京リベンジャーズ」で見せたオーバーアクション気味の演技とは対照的だ。

 「10年前の僕にはできなか…

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