コンビニ店長だった明豊監督 あの名将が喜んだ智弁和歌山との共通点

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構成・安藤嘉浩
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 明豊高校(大分)の川崎絢平監督(40)は「キャッチボールができる子やった」と、智弁和歌山高校時代の恩師、高嶋仁さん(76)は振り返る。その真意はいかに――。

 川崎は和歌山市のお隣、海南市の子。中学時代は生石(おいし)ボーイズで内野手をしとって、プレーを見たことがある。ほかにも、ええ選手がおったが、ぼくは川崎が気に入った。

 キャッチボールができる子やった。簡単に言えば、スローイングがええ。回転のいいボールが投げられる選手やった。

 ただ、打順は下位やったんやないかな。まあ、バッティングと、守備におけるグラブさばきやフットワークは、ぼくが鍛えることができる。一生懸命に練習すればうまくなる。

 キャッチボールができるというのは、とても大事なことだ。小さい頃に変なクセがつくと、なかなか直せない。だから、ぼくは子どもや小学生の指導者に話をするときは、いいフォームで、いいボールを投げることを、なにより大切にして欲しいと話すようにしている。

 そんなわけで、川崎に来て欲しいなあ、と思ったら、うちに入学してくれた。

 現監督の中谷仁らが3年になるときやった。チーム事情として、ショートの清水昭秀を抑え投手としても使いたいと考えていた。ところが、その時にショートを守れる選手がおらんかった。

 この子ならいけると確信し、入学してすぐ、そういう起用をして経験を積ませた。難しいことは求めない。ゴロをちゃんと捕り、正確に投げる。それが川崎はできた。

 そやけど、夏の和歌山大会決勝はさすがに緊張したようだ。

 1点リードの九回、2死一塁…

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