大阪桐蔭の投手力隙なし、チーム打率も.371 大阪大会を振り返る

岡純太郎
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高校野球大阪大会を振り返る

 177校165チームが参加した大阪大会は、大阪桐蔭が2年連続12回目の頂点に立ち、閉幕した。熱戦続きの15日間を振り返る。

 新型コロナの影響で2年連続で中止となった開会式が3年ぶりに開催され、7月9日、京セラドーム大阪大阪市西区)に165チームの主将が集まった。今年の3年生は、入学当初からコロナ禍で思うように試合や練習ができなかった世代で、大阪大会の開会式も初体験。浪速の田中主将は「ナニワの地を最高の夏にする」と選手宣誓をした。

 今大会最も目を引いたのが、優勝した大阪桐蔭の投手力だった。5人が7試合を投げて1失点。川原、別所の両右腕を軸に勝ち上がり、2年生左腕の前田は決勝で8回無失点と圧巻の投球を見せた。チーム打率は3割7分1厘で54得点。松尾、伊藤らが計7本塁打と、攻守に隙がなかった。

 秋の明治神宮大会、春の選抜大会を制し、夏の甲子園へ。3度目の春夏連覇、そして全国3大会の完全制覇に向けて挑んでいく。

 準優勝の履正社は、5回戦で春の選抜大会ベスト8の金光大阪、準々決勝で左右のダブルエース西平、前田を擁する近大付など、強豪を相次いで撃破。中軸を打つ三木、橘高、冨安は勝負強い打撃で計19打点。7試合で23盗塁と機動力を生かした攻撃を見せた。決勝の先発メンバーには2年生が3人おり、新チームでの活躍が期待される。

 関西創価はノーシードからベスト4に進出。崎坂、有本が長打でチームを引っ張った。2年生ながら準決勝の履正社戦で先発した左腕の柴田は9回を投げて2失点と粘りの投球を見せた。上宮は3~5回戦は1点を争う接戦をものにした。準決勝までに15犠打を決め、持ち味のつなぎの野球を存分に発揮した。

 好投手の存在も光った。伸びのある直球が魅力の大阪電通大・的場、直球と変化球のコンビネーションで打者を翻弄(ほんろう)した大商大堺の武田が躍動した。

 公立では、三国丘の松本が昨夏準優勝の興国を相手に延長十回まで1失点で投げ抜き、勝利をもたらした。長打力が魅力の斎藤を擁する鳳も力があった。

 大会中は全国的に新型コロナの感染者が再拡大。長吉と春日丘の2チームが出場辞退を余儀なくされた。

 昨年と同様に感染対策のためスタンドで大声を出しての応援は禁止され、手拍子で選手たちにエールを送った。ただ、選手登録の変更が試合開始前まで認められるようになるなど、コロナ時代の高校野球のあり方が模索された大会だった。(岡純太郎)