ロシアのプーチン大統領は6月30日、ロシア対外情報庁(SVR)近くの記念碑を訪れ、非合法情報部門の100周年を祝ってあいさつをした。ウクライナへの侵攻が続くなか、過去のスパイの「プロ意識」を称賛し、国の発展や国民の安全に重要だと強調した。国家元首が、外国でのスパイの違法活動を称賛する、異例の内容となった。
プーチン氏も旧ソ連でスパイ活動をしていたKGB(国家保安委員会)の出身だ。それだけにスパイ活動に思い入れがあるのか、SVRの庁舎近くの記念碑の前で行ったあいさつでは「何年も何十年も祖国から離れ、外交などの支援なしに国益を守り、貴重な情報を伝えている」とたたえた。
プーチン氏によると、非合法…