富士山が山開き、雲一つないご来光 山小屋は感染防止策で定員半分に
富士山(標高3776メートル)は1日、山梨県富士吉田市の5合目から山頂をめざす吉田ルートが山開きを迎えた。2022年の富士登山シーズンが始まった。
1日午前4時半ごろ、山頂は雲一つない穏やかな天気で、真っ赤な太陽が東の空から顔を出すと、登山者から「万歳」「きれい」と歓声が上がった。
富士登山が20回以上という横浜市の鏑木昌幸さん(64)は「今まで見た中で一番きれいなご来光。雲がなく、太陽が真ん丸のまま昇るのは初めて見ました」と笑顔で話した。ドイツから仕事で来日中のニコル・イェケルさん(48)は富士山に登るのが長年の夢だったという。ご来光を見て「ベリーナイス。一生のメモリーになります」と喜んでいた。
富士登山で、多くの登山者が利用するのは5合目から山頂に向かう四つのルート。この日開通したのは山梨県側から登る吉田ルートで、静岡県側の須走(すばしり)、富士宮、御殿場の各ルートは10日に開通する見込み。いずれも9月10日までを予定する。
山小屋は定員抑制、登山口で検温
新型コロナウイルスの影響で、20年は全登山道が閉鎖。昨年は2年ぶりに山開きをしたが、登山者数は19年の約3分の1に減った。今夏は3年ぶりに登山者が戻ることが期待されている。
ただ、新型コロナウイルスの…
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