2.5mのヨコヅナイワシ、ほかの魚にガオー 深海の硬骨魚で最大か
海洋研究開発機構(JAMSTEC)などの研究チームは、駿河湾沖の水深2千メートル超の海底で、体長約2・5メートルの深海魚「ヨコヅナイワシ」の撮影に成功したと発表した。水深2千メートル超に生息する深海性の硬骨魚類としては世界最大とみられるという。
動画は、JAMSTECのYouTubeチャンネルで視聴できる(https://www.youtube.com/watch?v=3vciHNmCMLw)。
ヨコヅナイワシは、昨年1月にJAMSTECなどが新種として報告した魚で、駿河湾沖の深海の食物連鎖の頂点に立つ捕食者と考えられている。これまでに採集された6匹のうち、最大のものは体長約1・4メートルだった。
2020年、駿河湾沖など4海域が自然環境保全法の保全地域に指定されたことを受け、研究チームは生態系調査を開始。その一環で各地の海水に含まれる生き物のDNAを解析すると、深海域の海水からヨコヅナイワシのDNAが検出されたという。
そこで研究チームは、駿河湾の沖合400キロの水深2091メートルの海底に3台の餌付きカメラを設置。そのうちの1台がヨコヅナイワシの姿をとらえたという。
映像でヨコヅナイワシは、集まっていた魚を威嚇して追い払い、餌カゴにかみついていた。研究チームは、餌カゴの大きさをもとに体長を約2・5メートルと算出した。
JAMSTEC海洋生物環境…
【無料会員限定】スタンダードコース(月額1,980円)が3カ月間月額100円!詳しくはこちら