内縁の夫「育児にストレス」 養育放棄、常態化か 2歳児熱中症死

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 大阪府富田林市の団地で2歳の女児が熱中症で死亡し、祖母(46)と同居する内縁の夫(50)が保護責任者遺棄容疑で逮捕された事件で、内縁の夫が大阪府警に「これまでも何度か1人にして外出したことがある」と供述し、「育児のストレスがたまっていた」と話していることが捜査関係者への取材でわかった。

 府警は、2人が養育放棄を常態化させていた可能性があるとみて調べている。

 逮捕されたのはいずれも富田林市小金台4丁目、無職の小野真由美と、自営業の桃田貴徳の両容疑者。捜査1課によると2人は6月29日午前5時ごろ、小野容疑者の孫の小野優陽(ゆうは)ちゃんを団地3階にある自宅の居間のベビーサークル内に閉じ込めて外出し、午後4時ごろまで放置した疑いがある。2人は「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに遊びに行っていた」と話し、容疑を認めているという。

 富田林市によると、市は対応を始めた2020年10月、優陽ちゃんについて、虐待を受けている「要保護児童」と認定した。小野容疑者は市に育児を相談していたという。優陽ちゃんは今年6月15日に検査を受け、小野容疑者は30日に育児関連の施設を見学する予定だった。市によると、顕著な発育不良や栄養失調は確認されなかったという。

 府警によると、司法解剖の結果、優陽ちゃんは29日昼ごろに熱中症で死亡したとみられる。胃の中に固形物はなく、死亡まで半日以上、食事をとっていなかったとみている。優陽ちゃんが入れられていたベビーサークルはタテ90センチ、ヨコ120センチ、高さ88センチ。2歳児が自力で外に出るのは難しかったが、内側に飲み物や食べ物はなかったという。府警は保護責任者遺棄致死容疑でも調べる。

 現場の部屋は4LDK。優陽ちゃんが倒れていた居間は8畳の洋室で、エアコンと扇風機があった。両容疑者は府警に「エアコンをつけたまま外出した」と話しているという。警察官が現場に駆けつけた際の設定温度は28度だったという。富田林市消防本部によると、29日の同市の気温は午後2時50分に34・5度になっていた。