異例だった1年育休、取得したJALの男性パイロットが気づいたこと

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小川崇
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 今年4月から改正育児・介護休業法が順次施行され、男性の育児休業の取得が促されています。2020年度の男性の育休取得率は13%で、10年度よりも11ポイント増えました。

 ただし直近のデータでは、取得した人のうち7割が、育休の期間が2週間未満にとどまっており、長期の育休をとる人は少ないという実態があります。

 3年前、社内でも異例だったという1年間の育休をとった日本航空のパイロットの藤本新之助さん(37)に、その理由や経緯を聞きました。

「このチャンスは一生に一度」

 「働き盛りの人生の真ん中で、仕事から離れ、子どものことや人生について考える機会にしたかった」

 神奈川県逗子市に住む藤本さんは、そう振り返る。

 夫婦で妊活に取り組んでいた2016年ごろから、育休をとろうと決めていた。社内制度や育児休業給付金などについて調べたうえで、「このチャンスは一生に一度しかない」と思ったという。

 3年間の不妊治療を続け、体外受精で子どもを授かった。

 日本航空によると、職種にかかわらず10週間の育児休暇がとれるが、男性パイロットの場合は、直近の乗務から8週間が過ぎると復帰のための訓練が必要になるため、実際は8週間未満の取得が目立つという。

 8週間とる場合でも、4週間休んで2週間働き、再び4週間とるケースが多いという。

 男性社員で1年育休をとるのは珍しく、「聞いたことがない」(担当者)。

 それでも、藤本さんは1年間の育休取得を決めた。

1年間の育休、決めた理由は

 傷病などで職場を1年以上休…

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