きしむ霞が関、知床事故の兆候も見逃し なぜそんなに人手が足りない

有料会員記事

古城博隆、編集委員・伊藤嘉孝
[PR]

 観光船業者へのずさんな監査や基幹統計の不正――。国土交通省で相次いだ問題の背景にあるのが「人」の「不足」だ。現職官僚からは「ブラック霞が関の悪い部分が表れた」との声も漏れる。省庁のきしみは市民生活にも響きかねないが、選挙戦ではあまり語られない。識者は、官僚のあり方について「候補者はスタンスを明らかにして」と訴えている。(古城博隆、編集委員・伊藤嘉孝)

 4月に起きた北海道・知床半島沖の観光船「KAZUⅠ(カズワン)」沈没事故では、乗客・乗員計26人のうち14人が死亡、12人が行方不明になっている。

 事故をめぐっては、運航会社の安全管理のずさんさが明らかになったが、あわせて浮き彫りになったのは国交省側の監督の甘さだった。同省は昨年、運航会社に特別監査に入り、その後は改善の事後確認まで行っていたが、今回の事故後、改善されたはずの点を含め、17件もの安全管理規程違反が判明した。昨年の特別監査後に会社側が提出した記録簿は、風速や波高が15日間、すべて同じ数値で不自然なものだったのに、同省が見逃していたことも分かった。

 国会では「国の確認がずさん…

この記事は有料会員記事です。残り1853文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【無料会員限定】スタンダードコース(月額1,980円)が3カ月間月額100円!詳しくはこちら