第10回なじみの店から「覚悟しとけよ」 「農業王国」にウクライナショック

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柏樹利弘、荻野好弘
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 6月24日、ビニールで覆われた畝(うね)には、メロンがたわわに実っていた。農家の水野裕昭さん(35)は、優しげなまなざしを向けながら育ち具合を確かめた。「目指してきた形に、今年はできた」。玉の濃い緑色が少しあせている。収穫期が近いことを伝えていた。

 気候が温暖な渥美半島にある愛知県田原市は、メロンやキャベツの特産地として知られる。2020年の市町村別の農業産出額(推計値)は約825億円。宮崎県都城市に次ぐ全国2位の「農業王国」だ。家族経営の水野さんの農園でも、2月からメロンを植え、シーズンを終える8月からキャベツを植えるという。

 19歳で働き始め、3年前に父から引き継いだ。細かいセオリーを守らなければ収穫までたどり着けない農業に、大きなやりがいを感じている。

 だが、その足元の土づくりに今、物価高騰の波が押し寄せている。

ふだんあまり意識していなくても、私たちの生活と政治は切っても切り離せません。今回の企画「政治とくらし」では、市井のさまざまな人のくらしぶりを紹介しながら、その人と政治との接点や、参院選で問われる課題に目を向けます。

 これから始まるキャベツ栽培に使う化学肥料は、春先まで20キロ入りで1袋2900円ほどだったが、すでに3600円を超えた。これまでも小幅な値上げはたびたびあったが、「上がり方のインパクトが、これまでにないほど激しい」。

 キャベツは「肥料食い」と言…

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