今大会最少9人の野幌、捕手が伝令 「部員増やし1勝目指す」

石垣明真
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(1日、高校野球南北海道大会札幌地区Iブロック1回戦 札幌開成13―1野幌〈6回コールド〉)

 四回表、ピンチを迎えた野幌はタイムを取った。鈴木康毅捕手がベンチへ戻り、木戸義典監督の指示を聞く。「投球の組み立てを変えて、スライダーを使っていこう」。マウンドに集まった仲間に伝え、気合を入れ直した。

 2年生5人、1年生4人の計9人の登録選手は今大会最少。守備の時にはベンチに選手はいなくなり、伝令は「ナイン」が務める。

 昨秋は合同チームで臨んだ。単独出場する予定だった春季地区大会は新型コロナの影響で出場辞退した。練習はOBや木戸監督の元教え子らの手を借りてやってきた。工夫したのが「バッティングノック」だ。投手が投げる球を指導者が打ち、守備練習をする。通常のノックよりも予測しづらい打球が来るため、実戦の感覚が養われるという。

 鈴木心主将は今後、部員全員で学校の玄関前に立ち「野球を一緒にやろう」と勧誘するつもりだ。「部員をまだまだ増やして、まず公式戦で一勝する。本気で勝ちを目指すんだと伝えていきたい」(石垣明真)