「アドリブはやらない」 正攻法で役柄と向き合う 稲垣吾郎さん

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聞き手・長谷川陽子
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 舞台の公演が終わり、11月には主演映画が公開されます。

 映像と舞台では、表現のサイズが変わってきますね。観客を前にした舞台では大きく演じるけど、大画面に映る映画では、まばたき一つにも意味をもたせるくらいの繊細さが必要だし。難しさが違います。舞台や映画館ってお客さんが特に集中して見ているから、こちらが思っている以上に伝わっているんですよね。そのあたりのさじ加減は結構考えます。映像作品はぶつ切りで撮っていくから、つなげる難しさもあるね。

 映像で手応えを感じたのは、2005年に出演した「飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ」というフジテレビのスペシャルドラマです。僕はがんに侵され、娘を残して死ぬ医者の役でした。暗示にかかって何かに誘導されているようで、自分をコントロールできなかった。でも感情がすごくうまく乗ったんです。今見てもいい演技だと思うし、同じことを今やれと言われてもできない。大切な作品です。

稲垣さんは、台本にも相手役の演技にも口出しはしないといいます。記事の後半では、演じるうえで大切にしていることをさらに聞きました。

 このドラマで演出を担当して…

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