「教室に虫が入ってきたら?」 デジタル人材育てる課題解決授業
鈴木裕
「もし」で始まる課題の解決方法をみんなで考える。そんなトライアル授業を、愛知県立犬山南高校がメーカーやIT企業などの社会人講師を招いて実施している。来年度から総合高校に変わり、「起業家的人材」や「デジタル社会に必要な人材」の育成をめざす同校。IoT(モノのインターネット)の基礎となる発想力を高める狙いという。
6月16日の5限目、図書室に2クラス約50人の生徒たちが集まった。6月に始まったトライアル授業の3回目で、課題を見つけ解決策を探る「ifLinkオオギリ」を体験した。
4~5人のチームに分かれ、身近な学校生活の課題を出し合う。それぞれの意見を尊重し、否定はせず、違いや多様性を楽しむ。
「学校」で「利用者=私たち」の困りごとは何か? 「教室に虫が多い」という課題を挙げたチームは、「もし(IF)虫が入ってきたら(THEN)窓が自動で閉まる」というアイデアを出し、「虫ゼロ IF THEN」というキャッチフレーズを付けた。
社会人講師の講評は「殺虫剤ではなく、虫を生かして課題を解決しようという発想がいい」。
実際に自動で開閉する窓をつ…
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