注目の「名古屋将棋対局場」 弁当は?街の様子は?対局者の感想は?

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佐藤圭司
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 東京、大阪に続く日本将棋連盟の3番目の常設対局拠点として名古屋駅前に名古屋将棋対局場が新設され、今年度は第81期名人戦・順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の約700局のうち、100局が指される予定だ。こけらおとしの6月22日には藤井聡太五冠(19)の対局もあり、報道陣が詰めかけたが、翌23日、「通常運行」を始めた現場の様子を報告する。

 その前に、初日の2局についても少しだけ。どちらも、終局は翌日の日付となる熱戦だった。

 初日はA級とB級2組の各1局で、愛知県瀬戸市出身・在住の藤井五冠がA級初戦で佐藤康光九段(52)に勝利し、名人挑戦に向け好スタートを切った。もう一局は、藤井五冠の師匠で地元名古屋市出身・在住の杉本昌隆八段(53)が佐々木慎(まこと)七段(42)を相手に優勢を築いたが、逆転負け。終局は翌日午前0時31分、221手という長手数の熱戦だった。

 終局後、杉本八段は「東海地区の棋士にとって非常に幸せな日」と新拠点への感謝を口にし、「長手数なのは自分らしいかなとは思います。本意ではなかったですけど」と悔しさものぞかせたが、「(初日に東海地方在住の棋士の藤井五冠と杉本八段が)2人とも負けると、ちょっと冴(さ)えないんで、(藤井五冠が)勝ってくれてホッとしました」と話した。

「関東勢」の渡辺大夢六段が選んだ弁当に、長年将棋を取材してきた記者はニヤリ。記事の後半では、ファン心をくすぐるお弁当や、当日の名古屋の街の様子もお伝えします。

ザ・将棋めし「ごきげん弁当」

 関東在住の佐々木七段は「途中からは相手のミスを待つだけのような将棋になって不本意だったが、せっかくの名古屋将棋対局場のこけらおとしなので、『あっさり指すことはやめよう』『最後まで粘り強くやろう』と思っていました」と心中を明かした。東海の棋士だけでなく、名古屋に遠征して来た棋士も「非日常」の刺激を受け、熱戦が生まれたのだと思った。

 23日の4局は、渡辺大夢(…

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