東大前、受験生ら刺傷事件 少年を殺人未遂罪などで起訴 正式裁判へ

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 東京大(東京都文京区)前で1月、大学入学共通テストの受験生ら3人を包丁で刺すなどしたとして、東京地検は1日、当時17歳だった名古屋市の少年(18)を殺人未遂や威力業務妨害などの罪で起訴し、発表した。名古屋家裁が「通り魔的な事案で犯情は相当に重い」として検察官送致(逆送)していた。

 起訴状によると、少年は、共通テスト初日の1月15日、走行中の地下鉄の車内や駅構内で着火剤に火をつけて投げたほか、東大前で当時72歳、18歳、17歳だった計3人を包丁で刺したとされる。

 東京地検は鑑定留置の結果、刑事責任能力を問えると判断し、5月に東京家裁に送致。少年はその後、名古屋家裁に移送された。

 名古屋家裁は6月、刑事処分が相当と判断した決定で、「東大を志望していたが成績低迷で自身の存在意義がなくなったと考えた」と指摘。「安田講堂前で通行人を殺傷するなどすれば他者と差をつけられ、罪悪感を抱いて自殺できる」と考えて犯行に及んだと説明した。背景事情として「勉強に没頭し、情緒面の発達が未熟だった」とも言及した。

 逆送を受けた名古屋地検は、少年を東京地検に移送した。