「衆院のカーボンコピー」と言われることもあれば、「強すぎる」と評されることもある参議院。そもそも、なぜ、この国に参議院が必要なのでしょうか。二院制にどんな意味があるのか。政治学者として、国会の役割や首相の指導力を研究している政策研究大学院大学教授の竹中治堅さんは、参議院が生まれた1947年からの歴史的な経緯を分析し、その著作「参議院とは何か」で大佛次郎論壇賞を受賞しました。投開票を目前に控えるいま、日本の二院制や今回の参院選の持つ意味について、聞きました。
――参議院をめぐっては、衆院の決定を後追いする「カーボンコピー」だという見方と、強すぎるという見方がありますが、どっちが本当ですか。
「教科書では『衆院の優越』…
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