今秋の京都非公開文化財特別公開、18カ所で 夜間拝観は2カ所
ふだんは公開されていない貴重な文化財を披露する「京都非公開文化財特別公開」(京都古文化保存協会など主催、朝日新聞社特別協力)の今秋の開催概要が1日、発表された。新型コロナウイルスの感染予防対策をとった上で、9月に2カ所で夜間拝観があり、10~12月に18カ所で特別公開する。拝観料は文化財の保存・修理にあてる。
平安時代の陰陽師(おんみょうじ)・安倍晴明(せいめい)をまつる晴明神社(上京区)は初参加。10月8日~11月20日、晴明の肖像画などを公開する。
同じく初参加の京都・大原の来迎院(らいごういん、左京区)は、音楽のような節をつけた天台声明(しょうみょう)の根本道場。11月12~30日、いずれも国重要文化財の薬師如来坐像(ざぞう)、釈迦(しゃか)如来坐像、阿弥陀如来坐像のほか、来迎院如来蔵聖教(しょうぎょう)文書類(重文)などを公開する。
来迎院のそばにある蓮成院(れんじょういん、左京区)も11月12~30日に初参加。明治以降に京都を中心に活躍した画家らが描いたふすま絵などを初公開する。
11月8~18日(13日は休止)の京都ハリストス正教会(中京区)は、今年2月に重文になった生神女(しょうしんじょ)福音聖堂などを公開する。
日程は次の通り。
【夜の部】上賀茂神社、光照院=9月17~25日
【昼の部】晴明神社=10月8日~11月20日▽上賀茂神社、東福寺三門=10月8日~12月4日▽泉涌寺(せんにゅうじ)舎利殿=10月9~20日▽下鴨神社=10月24日~12月4日
知恩院三門、石清水(いわしみず)八幡宮=10月28日~11月6日▽霊源院(れいげんいん、建仁寺山内)=10月29日~11月6日▽白峯(しらみね)神宮=10月29日~11月12日
東寺講堂・五重塔=10月29日~11月13日▽東福寺法堂=11月1~30日▽冷泉(れいぜい)家=11月3~6日▽松尾大社=11月3日~12月4日▽泉涌寺本坊・霊明殿=11月6日~12月4日(11月12、13日は休止)
京都ハリストス正教会=11月8~18日(13日は休止)▽来迎院、蓮成院(れんじょういん)=11月12~30日▽清浄華院(しょうじょうけいん)=11月18~27日
拝観料は1カ所あたり大人1千円、中高生500円(一部異なる)。詳細は協会ホームページ(http://www.kobunka.com/)、問い合わせは協会(075・451・3313)。(岡田匠、筒井次郎)
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