手探りで考える「短歌×AI」の可能性 歌人の声を聞きながら

【動画】俵万智×AI短歌~歌人と拓く言葉~
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うたをよむ

 「短歌AI」を社内の研究員が開発したと聞いたのは、昨年末のことだった。短歌のリズムや言葉の並び方を学習させたAI(人工知能)で、任意の言葉を入力すると、それに続けて瞬時に無数の短歌を生成するという。

 「AIに短歌を詠ませるなんて邪道ではないか」というのが、最初に湧いた思いだった。取材で多くの歌人に接し、幾重にも推敲(すいこう)を重ねて歌を詠む姿を見てきたからだ。

 だが一方で、将棋や囲碁の例を持ち出すまでもなく、AIは私たちの日常に着実に根を張りつつある。開発した研究員は自身も短歌の愛好者で、「短歌の生成だけでなく、これまでに蓄積された朝日歌壇の入選歌にも、技術の力で新たな光を当てたい」と話す。インターネット上で作者名や単語を入力して過去の入選歌を検索したり、AIの機能を活用して共通するテーマの作品を探したりできるページの準備も進んでいる。

 伝統ある短歌の世界に新たな技術がもたらす影響に、私たちはどう向き合えばいいのか。歌人の皆さんの意見も聞きながら、短歌の未来に広がる可能性を手探りしてみたい。(歌壇担当 佐々波幸子

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 歌人で昨年度の朝日賞受賞者の俵万智さんを招き、短歌やAIの可能性と未来を考えるイベント「俵万智×AI 恋の歌会」を8月6日に開きます。イベントに向けて、インターネットで短歌を募集しています。15日締め切り。詳細はホームページ(http://t.asahi.com/aitanka03別ウインドウで開きます)で。イベントへの参加希望はこちら(http://t.asahi.com/aitanka07別ウインドウで開きます)。後日、オンライン参加も募集します。