わずか0・04%――。全国の町村議会の議員1万769人のうち、20代の女性議員は4人しかいません(2021年7月時点)。その1人が北アルプスを望む長野県白馬村の加藤ソフィーさん(28)。カフェ経営のかたわら昨年4月に村議になりました。どうして議員になり、政治について何を感じているのでしょうか。また、女性の政治参加について、どう思っているのか聞きました。
加藤ソフィー
フランスで生まれ、白馬で育つ。白馬村で「自然派喫茶Sol」を経営。2021年4月の村議選に出馬して当選。インスタグラム(@sophie.kato)でも情報を発信中。
――20代の女性議員は全国でも珍しい。村議になろうと思ったきっかけは何ですか。
先輩の女性の村議に誘われたんです。その方は県外からの移住者で、2017年の選挙の時に、女性で30代前半と若くて、「こういう方がいるんだ」と思っていました。
私はカフェを経営していて、コロナの雇用調整助成金の相談をする機会があったり、村議会に請願を出す機会もあったりして、その議員の方や議会との接点もあったので誘ってもらえたのだと思います。
――ためらいはなかったですか?
せっかく誘ってもらったのもあるし、自営業をしていて時間をある程度自分で決められるので、やろうと思えばできないことないかな、と。(次の村議選まで)あと4年待ってやるなら、今やった方がいいなという思いもありました。
白馬に住んでいると、気候変動の問題をとても身近に感じます。雪の量が本当に減っている。自分で何か動かないといけないという危機感を持っていて、4年待っていたら、自分が後悔すると思いました。選択肢があるならやってみようと、ダイレクトに考えました。
ファッションの世界から留学、そして故郷へ
――加藤さんは一度、白馬村…
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- 【視点】
加藤ソフィーさんのインタビュー内容、一言ひとことにうなずいている自分がいました。『街頭演説って、聞いてくれる人もいないだろうから意味がない』・『選挙のやり方にも疑問があって、選挙カーは出しませんでした。』など当選前から当たり前のあり方に疑問

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男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[記事一覧へ]