ユネスコの世界文化遺産に登録されている沖縄本島の五つのグスク(城)で、登城記念証となる「御城印」が6月までに全てそろった。
御城印は、全国各地の城が独自に制作。お城や歴史好きのほか、旅行の記念品としても人気を集めている。
2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されたグスクでは、20年の中城(なかぐすく)城(中城村)を皮切りに、勝連(かつれん)城(うるま市)や座喜味(ざきみ)城(読谷村)でも相次いで制作された。沖縄の本土復帰50年を迎えた今年5月、首里城(那覇市)が新たに発売。6月に今帰仁(なきじん)城(今帰仁村)も続いた。
首里城の御城印は、書を愛したとされる琉球国王・尚育の筆跡を参考に制作。背景には、再現された首里王府の公印の印影や、正殿の絵も描かれている。その色合いは、火災からの再建時に使われる予定の県産塗料「久志(くし)間切弁柄」の朱色に近づけたという。
今帰仁城は、なだらかな曲線…