経済インサイド
電気自動車(EV)の世界最大手テスラや宇宙ビジネス「スペースX」など多くの斬新な事業を手がけ、米ツイッターの買収や型破りな言動で注目を集めるイーロン・マスク氏。1億人超のフォロワーを持つ「世界一の富豪」とは、どんな人物なのか――。
「世界ってどこにあるの?」
マスク氏は3、4歳のころ、父親にこんな質問をよく投げかけたという。
「彼はとても深く考える子だった。ちょっと他の子とは違っていた」。父エロル氏は2015年、地元ラジオ局の取材にこう語った。
マスク氏は1971年、南アフリカの都市プレトリアで生まれた。父はエンジニアで起業家、母メイ氏はモデルで栄養士。裕福な家庭だった。
エロル氏と同様に、メイ氏もマスク氏について「彼が3歳のころから、天才少年と呼んでいた」と昨年の米タイム誌の取材に話している。
だが、その幼少期は過酷だった。
8歳のころに両親が離婚。しばらく母親と暮らしていたマスク氏は「父がかわいそうだ」といい、父親と暮らし始めた。
「それが間違いだった」
マスク氏は後にそう振り返っ…
【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら
- 【視点】
米大統領選の取材でテキサス州に行ったついでに、造成中だった「ギガファクトリー」を間近に見に行ったことがあります。まるで空港のように広大な敷地を、何十台もの重機が砂埃を上げていました。 創業20年足らずの新興メーカーが世界最大級の工場(
…続きを読む