全て初戦敗退なら公式戦は年3回 勝利のためだけじゃない高校野球に
公式戦での登板がないまま高校野球を終えた。
それでも「悔いはない」と言い切る投手に出会った。
6月18日の沖縄セルラースタジアム那覇。
未明まで降りしきった雨は、ぴたりとやんだ。夏空の下、球音が響く。
那覇商の右腕、西里友喜(3年)は三塁側スタンドから仲間に声援を送った。
この日、第104回全国高校野球選手権の地方大会が全国のトップを切って沖縄で始まった。
那覇商は未来沖縄との開幕試合に登場した。3年生は8人。西里はベンチ入りを逃した。0―8で敗れた。日本で最も短い夏が終わった。
「やれることはやった。力は出し切った」。その目に涙はない。
忘れられない登板が、心の支えとなっていた。
子どもを取り巻くスポーツ界で勝利ばかりに価値を置く活動や高圧的な指導が徐々に見直されています。104回目の夏を迎える高校野球はどうでしょう。それぞれのやり方を模索する現場を訪ねました。
昨年11月。翌春の選抜大会…
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- 【視点】
高校野球でリーグ戦! いいですね。 一発勝負のトーナメント戦は、それはそれで勝負の妙味がありますが、日本の就学年代のスポーツは、まさにこの高校野球に代表されるように、トーナメント方式に偏りすぎてきたと思います。 リーグ戦であれば、