小学校のプールで溺れ、羽菜は命をなくした 両親からすべての先生へ

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田渕紫織
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 最近、意を決して娘のアルバムを開いた。

 亡くなる数カ月前の、保育園の卒園間際。ブランコにちょこんと座っている写真が見えた。なんでこんなにかわいいんやろう、と思った。

学校から大量の不在着信

 16年前、浅田羽菜ちゃんは京都市で生まれた。両親が5年間に及ぶ不妊治療をあきらめ、しばらく経った頃だった。妊娠がわかってからずっと、母親(61)は、信じられなくて、うれしくて、何度もおなかをなでた。

 保育園の時から、母が早朝に起きて書斎で仕事をしていると、たたたっと足音が聞こえ、起き出した羽菜ちゃんがやってきた。いつも、ぎゅっと抱きしめた。

 2012年、羽菜ちゃんは京都市立養徳小学校に入学した。

 その年の夏、7月30日の午後。母は仕事の合間にふと、携帯電話を手に取った。小学校や家族からの着信履歴が連なっていた。すぐにかけ直した。

 羽菜ちゃんがプール学習中…

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    若新雄純
    (プロデューサー・慶応大特任准教授)
    2022年7月16日13時18分 投稿
    【視点】

    「時間を守る」「〆切を守る」「列を守る」優先順位をもっと下げて、「命を守る」を偏重すれば、学校も教員の働き方も変わっていけるかもしれない。

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