大リーガーが育つ地で学んだ哲学 そしてグラウンドから怒声が消えた

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安藤仙一朗
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 群馬県立の渋川青翠(せいすい)のグラウンドから怒鳴り声が消えたのは4年前のことだ。

 ノックでエラーが出ると、清水哲也監督(42)はノックが終わった後に、選手と個別に話す。

 向かい合わず、立たせもしない。ベンチに隣り合って座る。威圧感を与えず、対等に会話するための工夫だ。

 試合で打ち込まれた投手とは翌日、話し合う。落ち込んでいるときに助言しても、胸にとどまらないと考えるからだ。

 アドバイスを採り入れるかどうかは、選手に任せている。

 「選手と指導者の関係は対等です」

子どもを取り巻くスポーツ界で勝利ばかりに価値を置く活動や高圧的な指導が徐々に見直されています。104回目の夏を迎える高校野球はどうでしょう。それぞれのやり方を模索する現場を訪ねました。

 そんな指導理念を持つように…

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    稲崎航一
    (朝日新聞編集委員=スポーツ、野球)
    2022年7月6日16時24分 投稿
    【視点】

    記事に登場する小山監督は、プロ野球の楽天担当時代に取材させていただきました。 岩隈久志や田中将大といった、後にメジャーに行くエースたちがどのようにトレーニングしていたか、1カ月にどれだけの球数を投げてケアしているかなど、高校の監督にな

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    中小路徹
    (朝日新聞編集委員=スポーツと社会)
    2022年7月6日9時31分 投稿
    【視点】

     選手と指導者は対等。どんな選手になりたいのかを決めるのも選手。  40代前半の監督による「押しつけない指導」が、高校野球にしっかりと芽吹いていることがわかるリポートです。  肥大化した高校野球ですが、まず学校の部活動であることを確認し