KDDIの通信障害「未明の設備障害が原因」 復旧めど立たず

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 KDDIは2日、全国で未明から起きている通信障害の原因について、音声をデータに変える「VoLTE」の交換機で障害が起き、データが集中したことが原因と発表した。この設備の故障の原因はわかっておらず、午後6時時点で復旧のめどは立っていない。

 KDDIによると、2日未明に音声をデータとして提供する「VoLTE」の交換機の一部で障害が起きたことが、今回の通信障害の引き金となった。処理できなくなったデータがたまり、通信が集中する「輻輳(ふくそう)」が起きたため、他のサービスに影響が広がらないように、データの流通に規制をかけたという。

 通信障害の影響は、auやUQモバイルといった携帯電話の通信のほか、同社の回線を使う格安スマホ事業者(MVNO)などにも及んだ。電気通信事業法は、119番などの緊急通報を含む音声通話が1時間以上止まり、3万人以上に影響した場合などを「重大な事故」と位置づけている。

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    藤井涼
    (UchuBiz編集長)
    2022年7月2日22時16分 投稿
    【視点】

    通信障害が発生してすでに20時間以上が経過しましたが、現在も復旧作業中とのことです。私が今日乗ったバスなどでも運営会社のバスロケーションシステムや業務無線などに障害が生じ、停車所のサイネージには発車時刻などが表示されない事態となっていました

    …続きを読む