最初で最後のタイブレーク、釧路工の斎藤悠斗捕手

武沢昌英
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 2日、高校野球北北海道大会釧根地区Aブロック代表決定戦、釧路明輝10―9釧路工

 釧路工の3番打者で守りの要の斎藤悠斗捕手(3年)にとって、公式戦のタイブレークは高校で最初で最後の経験となった。

 初戦には本塁打、この日も八回裏に勝ち越しの2点適時打を放ち、チームを引っ張った。

 勝利目前の九回表、エース山田結月投手(3年)の制球が乱れ、5四死球の連続押し出しで同点に追いつかれた。「山田は中盤からしっかり投げていた。九回は疲れが出て球威が落ちた。うまくリードできなかった自分のミス」と斎藤捕手。2死満塁で継投した関裕彩投手(2年)が二飛で打ち取り延長戦へ突入した。

 無死一、二塁から始まるタイブレークの適用は延長十三回以降。直前の十二回裏、釧路工の攻撃。2死二塁の好機に斉藤捕手は打席に入った。「ここで決める」という思いが力みとなり、右飛に倒れた。タイブレークではあと1点及ばなかった。「みんな力を出し切った」と言った目に涙はなかった。(武沢昌英)