11ぴきのねこの「まるごと馬場のぼる展」スタート 八戸市美術館

横山蔵利
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 ほのぼのとした画風と物語で愛された漫画家で絵本作家の故・馬場のぼるさん(1927~2001)の作品を集めた「まるごと馬場のぼる展」(実行委主催)が2日から、青森県八戸市の市美術館で始まった。幼少期の絵、旧制中学時代のノートから晩年の作品まで約500点。地元の商店街も割引などで協力し、展覧会を盛り上げる。8月29日まで。

 馬場さんは三戸町生まれ。地元で代用教員などを経て、漫画家としてデビュー。1967年に代表作となる絵本「11ぴきのねこ」を発表した。好奇心旺盛でいたずら好きだが、憎めないネコたちが人気を集め、シリーズ化された。手塚治虫さん、福井英一さんとともに「児童漫画界の三羽ガラス」とも呼ばれた。

 作品展では、クレヨンで小学1年生の時に描いた「スキー」、「11ぴきのねこ」のスケッチ、遺作となった絵本「ぶどう畑のアオさん」の原画などが並ぶ。さらに、50年分のスケッチブックや幼少期の絵のほか、旧制中学時代の歴史や化学のノートもあり、馬場さんの新たな側面を発見できそうだ。

 実行委員長で美術館の佐藤慎也館長は「馬場のぼるさんの多彩な記録を多くの人にごらんいただきたい」と呼びかける。

 このほか八戸市、三戸町の地元商店街が協力し、割引価格での提供など展覧会を側面から応援する。

 観覧料は一般千円、高校・大学生500円、中学生以下無料。問い合わせは市美術館(0178・45・8338)へ。(横山蔵利)