党首で所得1位は岸田氏の2837万円 国会議員の所得報告書公開

榧場勇太
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 衆参両院は4日、国会議員の2021年分の所得等報告書を公開した。与野党7党首のうち、最も所得が多かったのは自民党総裁岸田文雄首相で2837万円。公明党山口那津男代表の1874万円、社民党福島瑞穂党首の1821万円と続いた。差が付いたのは、テレビ出演料や原稿料などの「雑所得」。岸田氏は前年より約250万円アップの695万円だった。

 公開対象は衆院が342人、参院が236人の計578人。所得のほか、資産の補充報告などがあった。

 公開対象の7党首を調べたところ、トップの岸田氏は2位の山口氏を1千万円近く上回った。このうち、「給与所得」が2142万円。昨年10月に首相に就任し、首相給与などが支給されたため、他党の党首を上回った。

 他に引き離す要因となったのは「雑所得」の695万円。前年は448万円だった。この所得はテレビ出演料や原稿料、印税などを含み、政治家の露出度を推し量るバロメーターと言われている。昨年9月の自民党総裁選に伴うテレビ出演や首相就任後の同年10月に新書を出版したことなどが影響したとみられる。

 2位以下は雑所得の差が順位に反映した。2位山口氏の雑所得は、岸田氏に次ぐ139万円で所得も2位の1874万円。その他の党首は1800万円前後で、大きな違いはみられなかった。最も少なかったのは立憲民主党泉健太代表の1761万円。雑所得も最も少ない78万円だった。

 所得等報告書は不動産や利子、配当など16項目からなる。給与所得、雑所得以外の項目を報告した党首は山口氏だけ。弁護士でもある山口氏は、「事業所得」として弁護士報酬を約8万円報告した。

 4日には、大阪市日本維新の会松井一郎代表(大阪市長)の所得等報告書を公開。所得総額は1555万円で、このうち雑所得は56万円だった。れいわ新選組山本太郎代表とNHK党立花孝志党首は、公開の対象外だった。

 このほか、公開済みの資産を党首別にみると、最も多いのが岸田氏で4984万円。2位が山口氏の2158万円、3位が福島氏の1924万円と続いた。(榧場勇太)

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